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ドル円160円台前半
概要:米雇用統計の堅調を受け、8日午前の東京外国為替市場でドル円は160円台前半に上昇した。米長期金利の上昇と有事のドル買いがドルを支え、ユーロは対円、対ドルで下落した。

8日午前の東京外国為替市場で、ドル円は米雇用統計の堅調を受けて160円台前半に上昇した。米労働市場の強さが米金利上昇とFRBの利上げ観測を強め、円売り・ドル買いの流れにつながった。日本のGDP改定値は市場予想を上回ったが、ドル円の反応は限られた。
ドル円は160円33銭まで上昇
8日午前9時時点で、ドル円は1ドル=160円33銭前後と、前週末午後5時の159円95銭から38銭のドル高・円安となった。5日の海外市場では欧州時間に159円90銭台で推移した後、米国時間序盤に米雇用統計の良好な結果を受けて160円20銭台へ上昇し、中盤以降は米長期金利の上昇に支えられて160円30銭台へ伸びた。8日の東京早朝も160円20から30銭台で推移しており、160円台を維持する動きが確認された。
米雇用統計がドル買い材料に
5日に発表された5月の米雇用統計では、非農業部門就業者数が前月比17万2000人増となり、市場予想の8万5000人増を大きく上回った。さらに3月と4月の就業者数は合計9万3000人上方修正された。労働市場の堅調さとインフレ高進が意識され、FRBによる年内利上げ観測が強まり、ドル円を押し上げる直接的な要因となった。
日本GDP上振れも円買いは限定的
8日午前8時50分に発表された1から3月期GDP改定値は前期比0.5%増となり、市場予想の0.3%増を上回った。ただ、発表後のドル円の反応は乏しく、相場の中心材料は米雇用統計と米金利に置かれた。日本の経済指標が上振れしても、米金利上昇を背景にしたドル買いの流れが優勢だったことを示している。
ユーロは対円・対ドルで下落
8日午前9時時点で、ユーロ円は1ユーロ=184円72から73銭と、前週末午後5時の186円05から06銭から下落した。ユーロドルも1ユーロ=1.1521から1.1522ドルと、前週末の1.1631から1.1632ドルを下回った。ドル高の流れがユーロドルを押し下げ、対円でもユーロ売りが進んだ。
相場を動かした要因
今回の相場を動かした中心要因は、米雇用統計の上振れ、米長期金利の上昇、FRBの利上げ観測、有事のドル買いだった。イラン紛争の長期化懸念も、安全資産としてのドル需要を支える材料として意識されている。一方、日本のGDP上振れは円買い材料として十分に反映されず、ドル流動性と米金利を重視する資金フローが目立った。
市場への意味
ドル円が160円台前半に乗せたことで、米金利と米労働市場への感応度が高い相場環境が続いている。日本の投資家にとっては、国内指標よりも米国の雇用、金利、FRB政策観測が円相場を左右する状況が鮮明になっている。同時に、160円台では政府・日銀による為替介入への警戒感も市場心理に残っている。
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